Home > 民族音楽 > 民族の響きは時を超えて

出演依頼はこちら

民族の響きは時を超えて

◆トレンディな仏教音楽を

演奏風景

竹村天祥氏

当事務局専属講師として外国文化を紹介。
以下、奈良県・NHK共同出版による、 『シルクロードの出会い』拙著の部より一部抜粋。

諸民族の音楽研究は、ややもすると単なる歌い演奏された音楽を対象にしがちであるが、そこには民族性を打ち出す要素は生まれてこない。 本来、民族音楽のもつ風土・社会・言語などを深く理解しなくてはならないからである。

人々の暮らしと音楽の関わりや、社会に音楽が存在している意味・機能・伝承を明らかにしていかねばならないのは必然である。 民族音楽の生命は社会に深く関わってきたのであるから、さまざまな側面から民族の音楽を総合的に追求していくことが望ましいと云えます。

民族社会集団と切り離す事が出来ないものに、宗教という限りのない偉大なものがあります。 民族音楽は宗教をもとに、言語・生活など人間集団をとりまく自然条件・歴史・社会の発展などに多くの面で関わり成立してきたのです。

アジア・アフリカ民族音楽研究会は、これらを理念に、人間の感情を音として、明らかにしていくことを目的にしています。

仏教音楽は、インドを基本に作曲していますが、エッセンスはアフリカ土着の民族音楽に辿りつきます。 ヒンズー音楽のように宗教儀式的なものから、地方の旅回りの踊る音楽から、さまざまな音楽に出会いました。

それらの音の中には、日本伝統仏教の声明の中で、「イロ」「ユリ」などの技法は、紛れもなくインド音楽の中で見ることができます。 これらを実際に、寺院の法要や儀式に組み合わせる事に成功しました。

シルクロード講演会・シルクロード博覧会・学校の文化祭・寺院の音楽法要を主に活動しています。 今後の試みとして、絵画展・華道展・文化財など、さまざまな芸術と民族音楽とを構成し活動していきたいと思っております。

仏教音楽は、仏教聖地の歴史や仏教の教えを音にして、伝えていくことを目的にしていますが、仏教のトレンディな味わいをして頂ければ、それでいいのです。 民族音楽は、私達に異文化の人々の暮らしや喜びを伝えてくれるのです。 民族衣装を身に着けたメンバーが自信をもって語りかけます。


奈良県・NHK共同出版 『シルクロードの出会い』拙著の部より一部抜粋

演奏風景

▲ このページの一番上へ移動